クッキング+デザインそしてWeb

料理もデザインも楽しくないとね。

クリエイティビティの危機、見たことないものをつくれ!

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生活に新しい価値を創ることがクリエイティブです。

アーティストやクリエイターと言われる人たちが何かオシャレなモノをつくりだすだけがクリエイティブではないですよね。料理でも掃除でもそこに新しい価値を産み出すこと。それですよね。

ところでこの新しい価値を創りだすのが苦手なのが僕ら日本人だとか言われています。0から1を創るのは下手っぴだけど1から10を作るのは世界で1番なんじゃないの。なんていつの間にか自分たちでそう思っている。実は僕もそう思っていました。情けなし。

でも、----改めて考えるとそんなことはねえだろうと思うわけです。今じゃ世界中で当たり前のように歩きながら音楽を聴いていますがそのデバイスをSONYが発明し、電話線が継っているならばどこにでも書類を送れるFAXだって日本人が発明しています。最近では青色発光ダイオードなんかが有名ですしね。世界に新しい価値を与え未来の景色を大きく変えて来ているわけです。
日本人ってスゴイじゃんと素直にそう思っています。

ただ最近この開拓者魂みたいなものが薄れているといいますか、それに価値が無いがごとく思われているフシがあります。そんなに苦労しなくても土地を転がしているといい金になる。株を売買してりゃあ豪華客船クルーズ行けちゃうよだとかいろいろ耳に入ります。広告業界だったら新しい価値を創りだして商品を売るなんて面倒臭いことしないで、ステルスマーケッティングだとかフラッシュマーケティングだとか人間の弱みに浸けこんで売っちゃいばいいんだみたいな。いえいえ決してそれが悪いばかりとは思いません。企業も物が売れなくって困っているわけですから。でもそれだと人間の価値を拡大するのでもなく、未来を切り開いているわけでも無いわけで、この先どうなるのと思うのは私だけでしょうか?

どうせなら未来を切り開く仕事をしたいと思うのです。
見たことのないものや使いやすくなった商品・サービスを創りだせたらどんなに素晴らしいでしょう!クリエイティブってそういうことですよね。それが人の生活に大きなインパクトを与えることができるのなら…。

そのクリエイティブなんですが、僕らはそれをまるで神から与えられた直感的なもののように思っている節があります。まるで霊能者のような感じで普通の人が見えないものが見えるような。
本当にそうなんでしょうか。

スティーブンジョブスは1996年ワイヤードのインタビューで、クリエイティブとは物事を接続することですと言っています。
「そのためには経験が必要で、接続するのに十分な多様な経験を持たないと、問題について直線的なソリューションになってしまう。多様な経験は幅広い観点をもたらし、より良いソリューションをもたらすことができる。
その経験を基に物事を接続して新しい物事を合成することができる。それがクリエイティブなんだ」と。

彼の言葉をもうちょっと考えてみると「人間経験(外との関係性や個人の経験)が折り重なって時間とともに発酵するのを待つ」それを基に物事を再構築してみるということいえるのではないですか?!---あれっ、かえってわかりにくくなりました? つまり、思想をベースにしないとクリエイティビティは発揮できない。と言ってるように思います。

経営者もクリエイターも同じように思想を持ち合わせなければ単に金儲けのことだけにゴールを求めてしまうと思いませんか?経営者とクリエイターには渡れぬ川があると言いますが無いのは思想なのではないでしょうか?そこがスタート地点だとゴールを共有する事ができる。そう思います。