俺しかできない
俺しかこんな表現は出来ないと言うデザイナー。
俺しかこんな写真は撮れないと言うカメラマン。
そんな多くの人は現場から去って行きました。
俺しか出来ないということは、デジタルの世界になってなくなりました。だれでも出来るという事を認識してそれを理解したうえで、自分はどうしたら良いのかを考えないとうまくいかない。
オリジナルと言ってもすぐに真似をされる。また、誰々風という表現スタイルがあるが、それも技術をベースにしたものだと簡単にコピーされる。法で守られているもの以外は。
つまり、表現スタイルを創作の源泉としていては長続きはしない。そこで初めてモノづくりの本質を考えるようになるとはなんとも皮肉な話しです。
別に、広告業界だけではなくいろんな業態で起きていることなのかもしれません。手作業でしか出来ないもの以外はデジタル化してしまうわけですから今までのルールは役に立たないわけです。
と自戒を込めて書いたのですが、じゃあどうするんやと。たとえばオンリーワンになるぞと時間とお金をかき集めて「こりゃいいぞ」といえるものを作ったとしても、そう簡単にお金に換金できるわけでもない。何とか食えるぐらいの金になったとしても「これでいいのだ~」とか思えそうなはない。
やっぱり、コピーデザイナー(得意技:コピー&ペースト)やってたほうが楽かも…。で、思うわけです。結局オレも普通の人間やな~と。
もしかして
「俺しかこんな表現はできんやろ」っていうデザイナーや、
「俺しかこんな写真は撮れんやろ」というカメラマンかっこいい! とんがってて。
そう思う自分がいる。
真似されたらどんどん変化し追いつけないほど極めればいい。
つまり"極道"になればいい。
その道を極めるのが極道。う~ん、いいね。極道になろう!